All-4-One『Twenty+』「She Believes In Me」-20年の深みに酔いしれて~その6-

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あなたが寝てる間に

ついに『Twenty+』からの曲紹介もラスト。

今回は「She Believes In Me」を取り上げたいと思いますが、その前に先日見つけた『Twenty+』リリース時の面白いインタビュー動画をご紹介します。

All-4-One結成の経緯

個人的に長いこと謎だったAll-4-One結成のいきさつが、やっとわかりました。

1stアルバムのブックレットに、ラジオのジングル収録でトニー・アルフレッド・ジェイミーの3人が出会い、そこに地元のタレント・ショーで優勝したデリアスが加わったという、わかるようなわかんないような経緯が載ってましたが、なるほど。

トニーとアルフレッドが小学校から一緒のグループで歌っていて、大学生の頃にジェイミーとその二人が出会ったと。だから、この3人は地元が一緒だと言ってますね。
そしてラジオのジングルをやったり曲を作ったりしてるときに、たまたまデリアスと知り合って、一緒にやらないかという話になったと。
へ~~~。

司会の女性が「ラッキーな日だったわね」とデリアスに言って、いやいやお互いに見つけあったんだよと答えてるのが面白い(笑)。

他にも「どうして20年以上も一緒に活動できるの?」とか、質問が的確でいいなー。ただ残念ながらその答えが聞き取れないので、内容わかる方がいたら教えてください^ ^

※追記
もっと詳しくグループ結成について話している記事を見つけたので、訳してみました。
ご興味がある方は、是非ご覧ください!
デリアスとジェイミーが語る、All-4-Oneの軌跡

iTunes限定のデラックス・バージョン

そうして結成されたAll-4-Oneが20周年を迎え、今回の『Twenty+』がリリースされたわけですが、iTunes限定でデラックス・バージョンがあります。

こちらはCDの収録曲に、「Beautiful As U」「She Believes In Me」「I Swear(Duet with John Michael Montgomery)」の3曲が追加されています。

「I Swear(Duet with John Michael Montgomery)」は、Youtubeにあるのと同じものです。

というか、今回初めて知ったのですが、「I Swear」は元々このジョン・マイケル・モンゴメリーの曲としてリリースされたんですね!その数ヵ月後にAll-4-Oneがカバーを発表し、ビルボード11週連続一位を記録した、と(wikipedia参照)。

なるほど、これはじゃあ、ものすごく貴重なデュエットというわけか。知らないこといっぱいあるなー(笑)。

このジョン・マイケル・モンゴメリーはカントリーの歌手ということで、All-4-Oneはカントリーとの接点が結構あるんですね。デリアスがカントリーのグループをプロデュースしたりもしてましたし。
私が好きな他のアーティストからはあまり聞かないジャンルだから、すごく意外な印象を受けますが。

話を戻して(笑)、「Beautiful As U」は他のセルフ・カバー曲同様、再録したものです。ピアノだけのシンプルな伴奏ですが、やっぱり美しい。。
中盤で歌い上げるデリアスの歌声は、オリジナル以上に伸びやかで魅力的です。

そして「She Believes In Me」は、できれば購入していただきたい…!150円ですし^ ^

奥さんに捧げた「She Believes In Me」

こちらはこのアルバム唯一のカバー曲。オリジナルはカントリーの大御所、ケニー・ロジャース

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最初は、なんでカントリーの曲を?と不思議に思ったけど、歌詞を読んで理解しました。長年献身的に支えてくれた、奥さんに捧げたんですね。

20周年という節目に、自分の一番身近で大切な人に曲を捧げたAll-4-One
そういえば彼らはライブでも、必ずその会場や運営スタッフ、そしてきてくれたお客さんに感謝を示しますが、その姿と重なるものも感じたりして。

そんな彼らの姿勢や想いに、曲そのものが持つ素晴らしさも相まって、震えるほど感動しました。。

あああー…
なんでこんな名曲を、CDに入れてくれなかったの…!

オリジナルとの違い

All-4-Oneの音源はiTunesにしかないので、ここにはオリジナルを貼っておきます。
ただ歌詞と対訳は、All-4-Oneバージョンのものです。

オリジナルの歌詞と対訳は洋楽和訳(lyrics)めったPOPSに素晴らしいものが掲載されています。
今回訳す際も、参考にさせていただきました。

といっても、オリジナルの歌詞とAll-4-Oneのものは、そんなに大きく変わるところはありません。
一番わかりやすく変えているのが、最後の一文。

オリジナルは「While she waits」となっているところを、All-4-Oneは「While she lays sleeping」としています

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これにどんな意味が込められているのかを想像するのもファンの醍醐味ですが、個人的には、また冒頭の一節に戻るようにしたんじゃないかと思ってます。
彼女の愛に感謝し、支えられていることを自覚しながら、また曲作りの毎日が続いていく、と。

そう思うと目の前に、奥さんが寝ている隣で曲作りに没頭するジェイミーの姿が、ありありと浮かんでくる気さえします^ ^

そしてもう一点。ちょっと細かいところですが。

サビのラスト部分、オリジナルは「I will find a way」となっているところを、All-4-Oneは「I find a way」と、willを削っています

意思と未来を表すwillを無くしているので、1番と2番の訳はそれを反映させてみました。
一番最後に繰り返されるサビで初めてwillが出て、その前半にsomedayともあるので、ラストは前向きに訳しています。

All-4-Oneが託したもの

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何度か触れていますが、All-4-Oneは3枚目のアルバムくらいからコーラス・グループ不遇の時代を迎え、苦戦を強いられてきました。

そんな中、ジェイミーが立ち上げたHeavyweightsというソングライティング/プロダクション・チームが成功し、前作『No Regrets』リリースに繋がったことは、『No Regrets』のブックレットにある通り。

そういった彼らのこれまでの道のりを振り返ってからこの曲を聞くと、本当に味わい深いですよね。

『No Regrets』のブックレットでも5人目のメンバーだと言ってるし、ジェイミーはきっと、支え続けてくれている奥さんに心から感謝してるんだろうなぁ。
(ジェイミーの奥さん・Hanna(ハンナ)さんは、All-4-Oneのマネージャーでもあります)

しかしこう考えていくと、All-4-Oneはオリジナルをそこまで変えずに、新たな展開を与えているのか。

うーん、この曲をCDに入れないなんて、やっぱりあり得ないんじゃないっ(笑)!?

カントリーという意外なジャンルからの選曲を、All-4-Oneのカラーに染めてしっかりモノにしてしまう。
その力量は、さすがだなぁ。

iTunesで購入

「She Believes In Me」

While she lays sleeping
I stay out late at night and play my songs
And sometimes all the nights can be so long
And it’s good when I finally make it home, all alone

While she lays dreaming
I try to get undressed without the light
Quietly she says how was your night
And I come to her and say
It was all right
And I hold her tight

And she believes in me
I’ll never know just what she sees in me
But I told her if she was my girl
I could change the world
With my little songs
I was wrong

But she has faith in me
So I go on trying faithfully
Who knows maybe on a special night
If my song is right
I find a way

While she lays waiting
I stumble to the kitchen for a bite
And I see my old guitar in the night
Just waiting for me like a secret friend
And there’s no end

While she lays crying
I fumble with a melody or two
And I’m torn between the things that I should do
And she says to wake her up when I am through
God her love is true

And she believes in me
I’ll never know just what she sees in me
But I told her if she was my girl
I could change the world
With my little songs
I was wrong

But she has faith in me
So I go on trying faithfully
And who knows maybe on a special night
If my song is right
I find a way

She believes in me
I’ll never know just what she sees in me
But I told her if she was my girl
I could change the world
With my little songs
I was wrong

But she has faith in me
And so I go on trying faithfully
And who knows someday on a special night
If my song is right
I will find a way

While she lays sleeping
While she lays

彼女が寝てる間
部屋の外で曲を作る
時に一晩中
一人きりだけど 会心の曲ができることもある

彼女が夢を見ている横で
起こさぬよう 明かりをつけずに服を脱ごうとしていると
彼女が静かに 「今夜はどうだった?」と聞くから
傍にいって
「なかなかだったよ」と答える
そして彼女をきつく抱きしめる

彼女は私を信じてくれる
私に何を見出しているのか わからないけど
昔彼女に言った 恋人になってくれたら
今はちっぽけな自分の音楽で
世界だって変えてみせると
でも そうはならなかった

なのに 彼女は信頼してくれる
だから 毎日を誠実に生きようと思える
いつになったら
自分の音楽が認められ
新たな道が切り拓けるのか わからなくても

彼女が横になって 私が来るのを待っている
何かつまもうと キッチンに立ち寄ると
夜だというのに 古いギターが
まるで秘密の友達みたいな顔で 私を待っている
そしてまた 曲作りが始まる

彼女が横になって泣いている
私は1つ2つのメロディに頭を悩ませている
彼女と曲作りとで この身が引き裂かれそうだけど
そんなときでも彼女は言うんだ やることが終わったら声をかけてと
あぁ神様 彼女は何て深く愛してくれているのか

彼女は私を信じてくれている
私に何を見出してくれているのか わからないけど
昔彼女に言った 恋人になってくれたら
今はちっぽけな自分の音楽で
世界だって変えてみせると
でも そうはならなかった

なのに 彼女は信頼してくれている
だから 毎日を誠実に生きようと思える
いつになったら
自分の音楽が認められ
新たな道が切り拓けるのか わからなくても

あぁ 彼女は私を信じてくれている
私に何を見出してくれてるのかは きっと永遠にわからないけど
昔彼女に言った 恋人になってくれたら
今はちっぽけな自分の音楽で
世界だって変えてみせると
でも そうはならなかった

なのに 彼女は私を信頼してくれている
だから 毎日を誠実に生きようと思う
いつの日か
この音楽が認められ
新たな道が切り拓けると 信じて

彼女が横になって 寝てる間に
横になっている間に

(私訳)

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