服役を経て、現在は新宿で活動するラッパー「鬼」の名前を世に知らしめた名曲です。(収録されているアルバムは鬼一家名義))
必要悪があくまで美徳
曲名は鬼の地元である、福島県いわき市小名浜から取られています。
この曲で歌われるのはどこまでも救いが無く、生々しい小名浜での経験。アウトローに走るしかない現実も「必要悪」と淡々とラップする姿が、さら凄みを与えています。
地方都市のリアル
MVで写される、寂れた、しかしどこにでもある田舎の風景がリアリティを与えています。同時に小名浜に限らず、これが日本の地方の現状であるということも感じさせられます。
終始感情を抑えた語り口ですが、最後の「渇かぬ鬼の赤い目に 愛が見えませんか?」というラインに、声にならない嘆きが感じられます。そして救いのない地元からの旅立ちを歌って曲は幕を閉じます。
まとめ
情景描写で全てを語るスキルに圧倒されるね