ALL-4-ONE ―新境地へ挑んだ彼らの勝利を目撃― ライブレポート 2009年10月20日

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軽い気持ちで出かけたライブ

ローラ・イジボア(Laura Izibor)のライブを見にビルボード・ライブ東京へ行ったときに、近日公演情報でたまたま見かけたALL-4-ONE

そのときに流れていた彼らの最大のヒット曲「I Swear」を聞いて、「こういう曲を一度生で聞いてみたい!」と思い、軽い気持ちで出かけた。

結論から言うと、予想よりも遥かにいいライブだった!

『No Regrets』中心の選曲

最新アルバム『No Regrets』を中心に、過去のヒット曲も織り交ぜながら展開されるステージは変化があってとても楽しませてくれた。

序盤に、コーラスグループとしての力量を証明するようにアカペラで3曲ほど披露していたが、さすがに聞かせてくれる。

特にかつての名曲をアカペラでカバーし注目を集めたデビュー曲「So Much In Love」と、最新アルバム収録のL.A.の女性ヴォーカル・グループFor Realのカバー「You Don’t Know Nothin’」は待ってました!という感じ(^^)

「You Don’t Know Nothin’」の曲紹介のときに「Take 6がどーのこーの(←聞き取れませんでした…)」と言うのを聞いて初めて、そーいやこの曲もろTake 6っぽい!と認識した。

他にも「テンプテーションズが好きなんだ」と言って、まさにその頃のビシッと決まった振り付けで魅せてくれた「I Luv That Girl」もかっこ良かった。

曲も振り付けも王道的な魅力のヒット曲、「I Can Love You Like That」も良くて、アップテンポの曲もしっかり堪能。

しかし何よりも素晴しかったのは、最新アルバムの先行シングル「My Child」だった。

離婚した夫婦の夫が「俺の子供に会わせてくれ」と妻に向かって歌うこの曲は、「So Much In Love」や「I Swear」、「I Can Love You Like That」といった甘いラブ・ソングが代表曲だった彼らの新境地と言えるほどシリアスな内容だ。
曲として良い上に歌詞も素晴しい(下記参照)。

加えてライブではCDに比べて遥かに熱く激しく歌われており、数々の代表曲を抑えて文句なくこの曲がこの日のハイライトだった。
特に迫力のある力強いデリアスの歌声は、いっぺんに彼のファンになってしまうほどの魅力があった

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この曲までは、そこまで思い入れもなかったので、ちょっと構えて聞いていたところもあったのだが、その距離が一気に縮まったし、会場全体にも同じ雰囲気を感じた。

ただ惜しむらくは、この曲が本編のラストから2番目に演奏されたこと。盛り上がって距離が縮まったところで終了してしまったように感じて、ちょっと切なかった。

すっかり大ファンに

何だかちょっと偉そうに聞こえるかもしれないが、要はそれだけ魅力を感じたステージだった、ということだ。

良いものには思わぬところで遭遇する」ということは、いろんなライブに行って分かってはいるし、何度も体験している。

でもまさか、あ~こんな曲を生で聞いてみたいなぁという軽い気持ちで出かけたライブが、ここまでいいとは全然予想してなかったなぁ。

横っ面を張り倒されるようなこんな衝撃があるからこそ、ライブ通いは止められないのだ。たとえお金がかかろうとも(苦笑)。
ビルボードチャートで11週連続1位になった「I Swear」はもちろん、ALL-4-ONEという名前すら知らなかったのだから!

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しかしその中にも激しい後悔が一点。

あまりにもライブが良かったので、もうすぐに音源が聞きたくなり、デリアスが「この後サイン会をやるよ」と言っていたにも関わらず、それを聞き取れていたにも関わらず、むしろ誰よりも早く会場を出てしまったことだ。

いつも自分の感覚に正直でありたいとは思っているが、いや本当に悔しい!

なので心の底から、彼らが早くまた来日してくれることを願う。そのサイン会に出てやっと私は「No Regrets」になれるはずだ!

この日のアンコールの模様は、こちらの記事で紹介しています^ ^

(これは2010年2月に公開した記事を、加筆修正したものです)

「My Child」

Girl I know you think that it’s me you’re hurting
By denying me the right
To take part in his life
That ain’t fair to him
And it just ain’t right

And I know you think I don’t deserve it
But for our child’s sake
Don’t make this mistake
Don’t make him choose between us

Remember the words that I told ya
He’s gonna resent ya when he’s older
And trust me you don’t want that kind of pain
He’s a part of me that you know you can’t deny
No matter how hard you try
And when you look at him you’ll see me in his eyes

It may seem right now
But soon you’ll find out
Just who you’re hurting baby
Let me see my child

Before it’s too late
His heart fills with hate
We’ve got to work it out
Now let me see my child

You can’t tell me he don’t ever ask about me
Can you tell him the truth
About me and you
Or will you tell lies
Cause it’s easy to do

You have to know that it’s not a game
Cause I’m here to stay
This child bears my name  /
My blood runs through his veins

Just because you and I weren’t happy
Doesn’t change the fact that I’m his daddy
So swallow your pride
He needs me in his life

See I love him every bit as much as you
But just try to put yourself in my shoes
Cause if you were me
What would you do

It may seem right now
But soon you’ll find out
Just who you’re hurting baby
Let me see my child

Before it’s too late
His heart fills with hate
We’ve got to work it out
Now let me see my child

Now I know
We both have regrets
For the sake of that boy
Let’s forgive and forget

And I know
That it’s easier to fight
But just look at him
You have to see
The thing we did right

It may seem right now
But soon you’ll find out
Just who you’re hurting baby
Let me see my child

(Child) Let me see my
(Child) I’ve got to see my
(Child) You’re hurting him
You’re hurting him

He needs me in his life
I’ve got to show him how to be a man
I’ve gotta see him, I wanna see him
Let me see him I wanna see my
(Child)

君は自分が傷つけてるのは 俺だと思っているんだろう
あの子の人生に
俺が関われないようにしたことで
でもそれはあの子にフェアじゃないし
いいことでもない

俺があの子に会えないのは 当然だと思ってるみたいだけど
でも俺たちの子供のためなんだ
こんなことを しちゃいけない
あの子に俺たち二人のうち
どちらかを選ばせるような真似をさせちゃダメだ

俺が言ったことを 覚えているかい
あの子は大きくなったら 君を恨むようになる
本当だ 君だってそんな思いはしたくないだろう?

どんなに認めたくなくても
あの子が俺の息子でもあることは 否定できないと知ってるはず
君はあの子を見るたび その瞳の中に俺を見るんだ

今はそれを正しいと思っているかもしれないけど
すぐに分かる日がくる
君が傷つけてるのは 誰なのかってことが
俺の子供に会わせてくれ

手遅れになる前に
あの子の心が 憎しみでいっぱいになってしまう前に
解決しなきゃ
さぁ 俺の子供に会わせてくれ

あの子が俺のことを聞いたことがないなんて 言わせないよ
君はあの子に言えるのかい?
俺たちの間に 何があったのかを
それとも嘘をつくかい?
その方が楽だからな

いいかい これはお遊びじゃないんだ
俺は引き下がらないよ
あの子は俺の名を名乗り
その体には 俺の血が流れているんだ

俺たちが幸せになれなかったからといって
俺があの子の父親であることに 変わりはないんだ
だから君もプライドを捨てろよ
あの子は生きていくのに 俺が必要だ

俺だって君と同じように あの子を本当に愛しているんだ
少しは俺の立場にもなって 考えてみてくれよ
もし君が俺の立場だったら
どうするんだ

今はそれを正しいと思っているかもしれないけど
すぐに分かる日がくる
君が傷つけてるのは 誰なのかってことが
俺の子供に会わせてくれ

手遅れになる前に
あの子の心が 憎しみでいっぱいになってしまう前に
解決しなきゃ
さぁ 俺の子供に会わせてくれ

分かってる
俺たち二人とも 後悔してるってことは
でもあの子のために
過去のことは水に流そう

もちろん
ケンカするほうが簡単だけど
でもあの子を見たら
認めなきゃ
俺たちは素晴しいことをしたってことを

今はそれを正しいと思っているかもしれないけど
すぐに分かる日がくる
君が傷つけてるのは 誰なのかってことが
俺の子供に会わせてくれ

俺の子供に会わせてくれ
俺の子供に会わなきゃ
君は あの子を傷つけてるんだ
君が傷つけてるのは あの子なんだ

あの子は生きていくのに 俺が必要だ
あの子に 男の生き方を教えなきゃ
会わなきゃ 会いたいんだ
会わせてくれ 俺の子供に会いたいんだ

(私訳)

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