Never Be the Same ―Eric Benétライブレポート 2017/2/18―

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待ちに待った来日公演

自身の名前を冠していることから、何よりもその思い入れと自信を感じさせる最新作『Eric Benét』が今までで一番好きなアルバムだったこともあり、来日公演を心待ちにしていたエリック・ベネイ。

前回から1年半という、あまり間を空けずに来てくれたにも関わらず、ようやく…!と思わざるをえないほど、今回は楽しみにしていました。

さてそのライブは。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです!!!
あれ、こんなにライブいい人だったっけ!?と思うほど。

既に3回ほどエリックのライブを見たことある家族も、改めて大ファンになってました(笑)。
それもまた、今回のライブの良さがよくわかるエピソード。

前回も感じたベテランの円熟さがより一層強くなり、派手さや華やかさはそこまででもないんだけど、その分味わい深いライブとなってました。

プリンスのカバーも!

今回もロバータ・フラックのカバー「Feel Like Makin’ Love」をやってくれて、もうこれはライブの定番なのかな。嬉しい^ ^

大好きだから音源化して欲しい気持ちもあるけど、これはあんな風にライブで自由に演奏するのが合ってるのかもなぁ、と今回思ったり。

他にプリンスのカバー「How Come You Don’t Call Me Anymore?」も披露。
エリックは「Wanna be your lover」もカバーしてたし、本当にプリンスが好きだったんだなぁ。

そんなに有名じゃないけど大好きな曲なんだ、と曲紹介してたけど、アリシアビラルもカバーしてるところを見ると、ファンからは支持の厚い曲なんだな。

大好きな「Chocolate Legs」も代表曲「Sometimes I Cry」もやってくれたけど、演奏された曲がどうのというよりも、全体として味わう感じのステージだった。

1つ前に出したカバー・アルバム『From E to U volume 1』の「Sala Smile」~「Through The Fire」の流れが大好きなんだけど、それに近いかな。

エリック・ベネイ最大の特徴である美しく力強いファルセットは全く使っていないんだけど、その分表現の奥行きを実感するこの2曲が、そのままこの日のステージの魅力を物語ってる気がする。

時間としては1時間10分と決して長くなかったにも関わらず、物足りなさを全く感じさせなかった。
不思議だなぁ。よくよく計算されたライブ構成だったんだろうな。

新たなステージに入った、エリック・ベネイと私たち

「Sometimes I Cry」からファンになった私は、アンコールで初期の代表曲「Georgy Porgy」はもういいんじゃないかしらと思わなくもないんだけど(笑)。

だけど今回演奏されたとき、客席を練り歩きながら歌うエリックとファンの交流を見て、あ~この時間いいなぁと思ったのも事実。

エリック・ベネイというとセクシーR&Bシンガーってイメージだけど、私が行った回では男性も多く、若い世代もエリックより年上の方も女性も男性も入り混じってて、本当に音楽が好きな人が聞きに来てるなぁという印象だった。

20歳前後の若い男性と肩を組みながら歌うエリックを見て、あぁ私たち―エリック・ベネイと日本のファン―は、これからこうやって年を重ねていくんだなぁという明るい予感が胸いっぱいに広がっていた。

今までは気持ちが追い詰められたときに、同じ状況を歌ってくれることで救われていた「Chocolate Legs」だけど、このライブの後にはそこに愛の方を強く感じるようになって、今までとは違うポジティブな聞き方になったのも驚き。

録音物だから絶対同じはずなのに、こうも変わって響くものなのか。
その変化が、今回のライブで感じたものを何よりも表している気がしている。

帰り道は、今回演奏はされなかったけど今日のステージを一番表現している気がした最新アルバム収録の「Never Be the Same」を聞きながら余韻に浸り。

今までとはまた違う形でファンになったエリック・ベネイ。
こんな風に好きになれて本当に嬉しいし、また次の音源やライブが心躍るくらい楽しみだ^ ^

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